ババオウゴンオニクワガタ
Allotopus baborei
ラオスに分布するオウゴンオニクワガタの仲間。黄金色の体表と独特のシルエットが魅力で、美麗種の代表格として知られます。
ババオウゴンオニクワガタの産卵セット
産卵難易度 ★★★☆☆
ババオウゴンオニクワガタはカワラ菌糸を利用した菌床産卵が可能です。AKMBでは管理しやすく産卵スペースも確保しやすい1400ccカワラボトルを使った方法を基本とします。
産卵セットを組む前に用意するもの
飼育ケース
カワラボトルを横向きに入れ、メスが周囲を動けるスペースがあれば大きなケースは必要ありません。AKMBではコバエシャッター小を基本とします。
産卵用カワラボトル
800ccでも産卵は可能ではありますが、AKMBでは産卵スペースを十分に確保できる1400ccを推奨します。
容量だけではなく菌糸の状態が重要です。詰めたてで菌の勢いが強いものは避け、全体へしっかり菌が回ったあと、発熱や急激な再生が落ち着いたボトルを使用します。水が浮くほどの過湿、強い褐変、崩れ、雑菌が目立つものは産卵用に使いません。
生体
使用するのは十分に成熟した交尾済みのメス1匹です。交尾確認後はすぐにセットへ入れず、数日〜1週間を目安にプロゼリーを十分に食べさせ、活動と摂食が安定していることを確認してから投入します。
その他
ケース底へ水苔をうっすら敷き、カワラボトルの固定と適度な湿度維持に使います。水苔をびしょびしょにする必要はありません。メスが外へ出た時のために転倒防止材とプロゼリーも入れておきます。
カワラボトル産卵セットの組み方
カワラボトルの状態を確認する
菌が全体へ十分に回り、詰めたて特有の勢いが落ち着いたボトルを使用します。強い発熱、過湿、極端な劣化があるボトルは使用しません。

フタを外して誘導孔を作る
ボトルのフタを外し、表面の菌膜が厚い場合は穿孔予定部分だけ軽く崩します。メスの頭部から前胸が入る程度を目安に、自然な形の誘導孔を作ります。深く掘り抜く必要はありません。

ケース底へ水苔を薄く敷く
コバエシャッター小の底へ、湿らせた水苔をごく薄く敷きます。産卵床ではなく、ボトルの固定・湿度維持・転倒防止の補助として使います。
カワラボトルを横向きに置く
フタを外した1400ccボトルをケース内へ横向きに置きます。誘導孔が下側の水苔方向を向くように設置すると、メスが入口へ入りやすくなります。

メスを誘導孔へ向けて投入する
交尾後に十分給餌したメスを1匹入れます。誘導孔へ頭を向ける程度で十分で、無理に奥まで押し込みません。一度外へ出てもすぐに何度も戻さず、自力で穿孔するか様子を見ます。
転倒防止材とゼリーを入れる
メスがボトル外へ出てきた時に休めるよう足場木を置き、プロゼリーは常に食べられる状態を維持します。穿孔後も餌切れを起こさないよう確認します。
22〜25℃程度を目安に管理する
ババオウゴンオニクワガタでは22〜25℃程度をひとつの目安として、直射日光と急激な温度変化を避けます。カワラ菌糸は高温で劣化しやすいため、温度だけでなくボトルの発熱・褐変・水分状態も確認します。
穿孔後は触りすぎない
メスがボトル内部へ入ったら、頻繁にボトルを持ち上げたり掘り返したりしません。入口に削りカスが増えたり内部へトンネルが伸びていれば、そのまま産卵行動を続けさせます。
メスが出てきたら休ませる
十分に穿孔した後にメスが外へ出てきたら、状態を見て別ケースへ移し、プロゼリーを十分に与えて休ませます。再度産卵させる場合は、新しい状態の良いカワラボトルを準備します。
産卵済みボトルは急いで崩さない
卵や初齢幼虫は小さく、早い割り出しでは見落としや潰しのリスクがあります。側面から幼虫が確認できるなど、ある程度成長してから慎重に割り出す方法が安全です。ただし菌糸の急激な劣化や食い尽くしが見られる場合は状態を優先します。