ニジイロクワガタ
Phalacrognathus muelleri
オーストラリアに分布する美麗種。虹色に輝く体色と飼育のしやすさから、入門種としても人気を集めています。
学名 Phalacrognathus muelleri。オーストラリア北東部(クイーンズランド州)およびパプアニューギニア南部に分布する、世界で最も美しいクワガタのひとつとして広く知られる種。上翅・前胸・脚に至るまで全身が強烈な金属光沢に包まれ、見る角度・光の当たり方によって緑・赤・金・紫・銅色へと刻々と色が変化する。この虹彩的な発色は構造色によるもので、色素ではなく表面の微細構造が光を干渉・反射させて生み出している。オスの最大個体は70mmを超え、オーストラリア産クワガタとしては最大種。【色彩の多様性と選別血統ブーム】国内に持ち込まれた当初はノーマルカラー(緑〜赤の通常発色)のみだったが、長年の累代繁殖の中から発色の変異個体を選別・固定した「選別血統」の開発が進み、現在では多彩なカラーバリエーションが流通している。代表的なものとして紫紺系(紫〜紺色に発色)、赤紋系(赤い模様が強く出る)、青紋紫紺系(青紋と紫紺を両立させた複合系統)、ブラック系なども存在し、国内ブリーダーによる色彩改良は今も継続中だ。選別系統同士の掛け合わせで新たな発色が生まれることもあり、「何色が出るか」の楽しみが累代ブリードの醍醐味になっている。【飼育のしやすさと注意点】外国産クワガタの中でも特に飼育しやすく、温度への耐久性が高く、産卵数も多い。発酵マットでの産卵・幼虫管理が基本で、菌糸ビンにも対応する。成虫寿命も比較的長い。初心者が最初に挑戦する外国産クワガタとしても定番で、子どもから大人まで幅広い層に支持されている。ただし選別血統を維持・改良する場合は、羽化個体の発色を確認しながら次世代の親を厳選する必要がある。同系統内でも発色に個体差が出るため、色彩にこだわるならブリード管理の精度が求められる。
| 飼育難易度 | ★☆☆☆☆ |
|---|---|
| ♂ 最大サイズ | 70 mm |
| ♀ 最大サイズ | 45 mm |
| ギネス | 未確認 |
| 成虫寿命 | 6〜12 ヶ月 |
| 幼虫期間 | 6 〜 10 ヶ月 |
| 成熟・後食期間 | 1〜2 ヶ月 |
| 適正温度 | 20℃ 〜 25℃ |