ブルマイスターツヤクワガタ
Odontolabis burmeisteri
インドに分布するツヤクワガタの仲間。艶の強い体と長歯型の大アゴが魅力で、迫力と美しさを兼ね備えた人気種です。
学名 Odontolabis burmeisteri。インド南部・タミル・ナードゥ州ニーラギリ丘陵(ニルギリ山地)に生息するツヤクワガタ属の最大種。標高1,500〜2,200mの冷涼な高地雨林に分布し、分布域が限られている。オスの野外最大記録は105mm、飼育個体では109.9mmに達したとされており、ツヤクワガタ属全体の中でもトップクラスのサイズを誇る。クリーム色〜淡黄褐色の上翅に黒い斑紋が入る外見は独特で、大顎が前方に長く伸びる長歯型の個体は圧倒的な存在感を放つ。【長歯型という魔物】ブルマイスターの最大の魅力は「長歯型」にある。実際に羽化してくる個体の多くは短歯〜中歯型で、あの鋭く長く伸びた大顎を持つ長歯型の出現率は決して高くない。長歯型への温度の関与が示唆されており、蛹化・前蛹期に16〜20℃程度の低温を経験した個体で長歯になりやすいという飼育例が報告されているが、まだ確定的な法則は見えていない。「どんな歯型で出てくるか」という不確かさも含めて、このクワガタの醍醐味になっている。【希少性と入手難度】インドのごく限られた地域にしか生息せず、近年は現地の規制強化により輸入ルートが制限されているため、ワイルド個体の入手は非常に難しい。国内流通の大半はCB個体で、血統の維持年数が長くなるにつれて近親化の問題が指摘されることもある。ツヤクワガタの中では最も知名度と人気を持つ種のひとつだが、良質な血統個体を安定して入手できる状況ではない。【飼育ポイント】高地産のため適温は20〜23℃。産卵は完熟発酵マットへのマット産みで対応でき、条件が合えば100卵近くを産むことも珍しくない。幼虫はマット飼育が基本だが落ちやすいという報告もあり、マットの状態と温度の安定が重要。大型個体・長歯型を狙うなら蛹化前後の温度管理に特に気を使いたい。
| 飼育難易度 | ★★★☆☆ |
|---|---|
| ♂ 最大サイズ | 100 mm |
| ♀ 最大サイズ | 55 mm |
| ギネス | 未確認 |
| 成虫寿命 | 4〜10 ヶ月 |
| 幼虫期間 | 12 〜 24 ヶ月 |
| 成熟・後食期間 | 1〜3 ヶ月 |
| 適正温度 | 20℃ 〜 24℃ |