ヤエヤママルバネクワガタ
Neolucanus insulicola
八重山諸島に分布するマルバネクワガタの仲間。丸みのある独特な体型と希少性が魅力で、コレクターから高く評価される種です。
八重山諸島(石垣島・西表島・与那国島・黒島・波照間島)のみに分布する日本固有種。Neolucanus属(マルバネクワガタ属)の中では最大クラスで、オス野外最大記録は68.4mm。体は漆黒で強い光沢があり、大顎は短く湾曲して複数の内歯を持つ。亜熱帯性の常緑広葉樹林に生息し、成虫は7〜11月にかけて活動するが夜行性で地表を歩くことが多い。
【法的規制】
「種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)」の指定種であり、野生個体の採集・売買・譲渡は原則禁止。飼育・購入できるのは合法的なCB(繁殖)個体に限られる。ショップや信頼できるブリーダーから系統と由来が明確な個体を選ぶことが大前提。
【飼育ポイント】
飼育難易度は国産クワガタ類の中でもトップクラス。幼虫は高度に発酵・熟成した黒土系マット(完熟マット)が必要で、適度な水分(握ると固まるが水が染み出ない程度)と安定した温度管理が不可欠。ケースはコンテナタイプを用い、マットを深く固詰めして産卵環境を再現する。温度は22〜26℃で管理し、急激な温度変化を避ける。幼虫期間は12〜18ヶ月が目安で、途中の掘り返しや環境変化に弱いため慎重に扱う。成虫のゼリー摂取量は極めて少なく、ペアリング後は早めにメスを単独セットへ移す。羽化後の成熟には約2ヶ月を要する。累代を重ねるほど管理ノウハウが蓄積されるため、経験者から個体と一緒に飼育情報を入手することを強くすすめる。
【流通・希少性】
法規制により流通量は非常に限られており、専門ショップや昆虫イベントでのみ入手機会がある。CB個体の価格は他の国産クワガタと比較して高水準。大型個体・累代数の浅い健全ラインには特にプレミアムが付く傾向がある。
| 飼育難易度 | ★★★★★ |
|---|---|
| ♂ 最大サイズ | 68 mm |
| ♀ 最大サイズ | 50 mm |
| ギネス | 68.4mm |
| 成虫寿命 | 3 ヶ月 |
| 幼虫期間 | 12 〜 18 ヶ月 |
| 成熟・後食期間 | 2 ヶ月 |
| 適正温度 | 22℃ 〜 26℃ |